空き家対策の担い手強化・
連携モデル事業

空き家対策については、全国の地方公共団体において取組が進められているところで すが、その課題は多岐にわたり、案件毎に要する専門的知識や解決方法も様々です。空き家対策を一層加速化させるためには、多様な相談に対応できる人材の育成を行うとともに多様な専門家等と連携した相談体制を構築し、個別課題の解決を行い、その解決事例を蓄積していく必要があります。また、同時に、高度なノウハウを要する共通課題の解決を図る取組を支援し、そのノウハウを普及させることも重要となります。
国土交通省では、上記の理由から、全国の空き家対策を一層促進するため、空き家に関する多様な相談に対応できる人材育成や専門家等との連携による相談体制の構築、空き家の発生抑制等の共通課題の解決を行うモデル的な取組を支援し、その成果の全国への展開を図る事業を実施しています。
相談体制が整備されていない地域において、空き家に関する多様な相談にワンストップで対応できる人材の育成、地方における法務、不動産、建築等の専門家等と連携した相談体制を構築する事業を対象とします。
具体的には、以下の①~⑤に例示する取組等を支援の対象とします。
①相談員や専門家の研修・育成
空き家の利活用・除却や流通促進について、総合的に相談できる人材や、専門的な知識に加え空き家に関する効果的な知識を持った人材の研修・育成
②地域の専門家等との連携体制の構築
空き家の利活用・除却や流通促進について、法務、不動産、建築等の専門家や専門家等により構成される団体等と連携して総合的な相談を行う体制を整備
③相談事務の実施
①、②の取組により整備された相談体制を利用し、実際に相談事務を実施
④実施した取組の取りまとめ・公表
①~③において実施した研修・育成、相談事務、相談に対する助言等の内容を取りまとめ、個人が特定できない範囲においてホームページ等で公表
⑤その他の取組
①~④に限らず、本事業の効果を一層促進するために必要な取組
ⅰ)①~⑤に例示する取組について、既に幾つかの取組を実施していて、相談体制が整備されている地域・団体において、相談の質の向上や体制の拡充等、更なる体制強化を図る取組を対象とします。
空き家の発生抑制、除却、利活用等における高度なノウハウを要する事例について、具体のケーススタディとして蓄積する取組、全国の多様な取組事例について情報共有を行う取組等を支援の対象とします。
【事業項目と取組の例】
①発生抑制
・相続準備期における所有者不明空き家の発生抑制に有効な諸手続として、成年後見制度、民事信託等を活用する取組
・相続時における登記、税に関する必要な手続きや処分方法等について、法務や税務の専門家等と連携して情報提供を行う取組 等
②除却
・専門家との連携、各種情報の活用等により効率的に所有者を特定する取組
・財産管理制度を活用する取組
・跡地の活用の検討立案と一体となって計画的に除却する取組 等
③利活用
・市場での流通が難しい空き家の利活用を検討する取組
・まちづくり、移住・定住、福祉、観光、産業振興等と連携した空き家の利活用を検討する取組
・空き家の所有者情報を民間事業者等に提供する取組
・地域において空き家を活用する際の関係法令等の対応について整理する取組 等
④その他
①~③の事業項目に該当しない又は複合する取組であって、本事業の趣旨に適合するもの
全国
応募する事業については、地方公共団体と専門家等が連携して実施するものとします。
お問い合わせ
株式会社価値総合研究所
(空き家対策の担い手強化・連携モデル事業担当)
TEL: 03-5205-7903
FAX: 03-5205-7922
メールアドレス:akiya_ninaite@vmi.co.jp