CULTURE TALK

カルチャー座談会

変わらない志。
社会課題を解決して社会に貢献する。

MEMBER

  • 雲越 祐司

    ポリシーエンジニアリング事業部
    副主任研究員

    工学研究科建築・都市科学専攻修了
    2023年入社

  • 岡村 遥

    ポリシーエンジニアリング事業部
    研究員

    農学府農学専攻修了
    2023年入社

  • 福永 春香

    ポリシーエンジニアリング事業部
    副主任研究員

    教育学部卒
    2024年入社

  • 大口 寛貴

    ポリシーエンジニアリング事業部
    副主任研究員

    工学研究科環境社会基盤工学専攻修了
    2023年入社

SESSION 01 前職で経験したこと。価値総研への入社を決めた理由。

前職はコンサル、設計事務所、
官庁と多彩。
自分が本当にやりたいことを
価値総研に見出した。

  • 雲越

    今日集まったのは、昨年から今年にかけて入社したメンバーですが、まだ記憶に新しい入社当時のことから話を始めたいと思います。大口さんは、前職は建設コンサルに在籍していたと聞いていますが、価値総研への転職の理由を教えてください。

  • 大口

    大学院を出て6年間建設コンサルタントとして、主に地方自治体に向けて都市計画に関する業務を担当していました。ただ自治体の仕事は発注者至上主義のようなところがありました。自治体の意向に沿ったものがすべて適切とは限りません。たとえば、市街地拡大や企業誘致等による都市の拡散は、都市計画的には抑制的であるべきですが、自治体の意向と対立する場合もあります。私が求めたのは発注者と対等な立場で議論することであり、それが実現できる場が価値総研でした。価値総研の掲げる理念は自分の考えと完全に一致。それが入社を決めた理由です。雲越さんも建設業界からの転職ですよね。

  • 雲越

    ええ、前職は組織設計事務所に勤め、主に再開発事業の推進業務に携わっていました。再開発プロジェクトの上流工程を担当し、新しい街を生み出すことにやりがいを感じていました。しかし、真に求められている街づくりはどのようなものなのか、自分の中に解答が見出せないもどかしさがありました。一方で建築に留まらず、より広い知見から社会に提案できる存在でありたいという理想が自分の中にあり、転職を考えました。価値総研は面接を通じて、都市を含む交通、社会、経済、環境などの幅広い分野で国や自治体の政策に対してソリューションを提供していることを知り、自分の理想とする働き方に近づけると感じたのが入社の決め手です。岡村さんは、前職は環境コンサルでしたね。

  • 岡村

    はい。大学院時代から環境問題を研究テーマとしてきました。その知見を活かそうと思い環境コンサルの会社に就職。地方自治体向けに再エネ導入計画策定に向けた調査・策定業務等に携わりました。当時問題意識としてあったのが、より実行力のある計画は何かということ。そして考えたのが、脱炭素などの環境問題解決と同時に、地域活性化が達成できるような計画策定・取り組みをしたいということです。環境のためにだけお金を使うのではなく、行く行くは地域経済のためになるものであれば、理解も得やすく効果も高いと思い、それを実践できる場を考えました。環境に寄り添い、且つ地域活性化を打ち出していたのが価値総研であり、自分のやりたいことができると思い入社を決めました。福永さんは財務省に勤務されていましたね。

  • 福永

    大学を出て国家公務員の道を選択しました。財務省の地方支分局である財務局や財務省本省に在籍し、国債に関する業務や財政融資資金・地方資金に関わる業務等に携わっていました。それらの取り組みを通じて地方を支え、最終的には国民に適切なサービスを提供するのがその役割。しかし、財務省本省ではお客さまの存在が近くない業務に携わることが多く、お客さまが直接見える仕事に携わりたいと思ったことが転職のきっかけです。一般企業も含め幅広い企業にアプローチしましたが、その中で価値総研は、お客様と直接やり取りをしながら、さまざまな課題を分析し、解決のための提言やアイデアを示していく、それが自分の描いていた働き方に合致していたことに魅力を感じ入社を決めました。

SESSION 02 現在取り組んでいる仕事内容は?

環境問題の解決と
地域の課題解決はリンクする。
「地域経済循環分析」「地域指標分析」
「コンパクトシティの形成」。

  • 雲越

    私たち4人が所属するポリシーエンジニアリング事業部は、国や自治体の政策立案に向けたさまざまなソリューションを提供する部署。4人とも主に地方自治体に関わる業務が多いと思いますが、具体的にそれぞれどのような取り組みなのか。岡村さんからお願いします。

  • 岡村

    私は「地域経済循環分析」を用いた脱炭素化による地域産業への影響の分析や、地域の経済構造の向上に資する施策の方向性の提案等に携わっています。地域における環境施策を円滑に推進していくためには、環境課題と経済・社会的課題の同時解決を図る取り組みを立案することが重要です。つまり環境立案のためには地域の経済循環構造を把握する必要があり、そのツールが「地域経済循環分析」です。

  • 福永

    私も岡村さんと同じラインで業務を行っており「地域経済循環分析」に象徴される独自の分析手法・データ構築は地域の持続的成長のために、非常に有効だと思います。「地域経済循環分析」は、地域の生産や分配、支出等の地域の資金の流れを俯瞰的に把握し、産業の実態、地域外との関係性等を可視化するもの。全国約1700の地方自治体のデータを構築しており、自治体にいかに活用してもらうかが今後のカギになりますね。一方で岡村さんの脱炭素の取り組みも教えてください。

  • 岡村

    脱炭素に代表される環境問題の解決や対策を実施する上で、近年世界的に注目されているのが「Just Transition=公正な移行」という概念です。脱炭素社会への移行のプロセスでは、多くの産業・社会に影響をもたらすことが想定されます。地球温暖化防止の取り組みがもたらすことの多くは、プラスの面が強調されますが、一方で失業や廃業、産業構造の転換による地域衰退というマイナスのリスクも考えられます。脱炭素社会の実現によって、労働者や地域が取り残されることなく公正に持続可能な社会に移行していくことが求められています。日本においてどのような「Just Transition」が最適か、さまざまなアプローチで検討を開始しています。福永さんも直接脱炭素に関わる取り組みを始めていますね。

  • 福永

    ええ、ある地方自治体のカーボンニュートラルの取り組みを支援する業務に着手しました。それは、「ブルーカーボン」と呼ばれるもの。ブルーカーボンとは沿岸・海洋生態系に取り込まれ蓄積される炭素のことです。CO₂吸収源対策の新しい選択肢として世界的に注目が集まるようになりました。具体的には海草や海藻の藻場、干潟等の塩性湿地などがブルーカーボンの主要な吸収源となります。今まさに始まった取り組みで、資金調達から運営方法、収益性、資金循環等、自治体が持続的に取り組める仕組み作りの支援を進めています。ここでも「地域経済循環分析」の手法を適用しています。

  • 雲越

    岡村さん、福永さんから環境課題と経済・社会課題解決に向けた「地域経済循環分析」への言及がありましたが、私の取り組みも地域活性化に係るもので「地域指標分析」のためのツールを構築し、自治体や民間企業に発信しています。「地域指標分析」を活用することで、地域ごとの課題、目指すべき方向性等を定量的に明らかにし、「地域の姿」を的確に把握することが可能となります。たとえば「安心・安全」では分析の切り口として人口当たりの警察の数など、「環境」では人口当たりの再エネ導入数など、あるいは「雇用・福祉」では人口当たりの医師数・病床数など、全国約1700自治体で統一的に入手可能なデータを約150もの客観的指標として偏差値化し、相対比較できるように整備しました。データが可視化され、「地域の姿」が偏差値で示されることで、地域の長所や短所が明確になり、施設の方向性の検討に活かすことができます。自治体の総合計画や将来ビジョン策定に有効であり、今後ツールを提供するだけでなく、一歩踏み込んで計画立案の策定支援にも取り組んでいきたいと考えています。

  • 大口

    私の場合、前職の問題意識をそのまま反映した業務に携わっています。都市のあり方として、今、コンパクトシティの形成が求められています。コンパクトシティとは、コンパクトという言葉の通り「小さくまとまった街」。住まいや公共交通、商業・医療・福祉施設などを集約し、郊外に居住地が拡散することを抑えたサステナブルな都市構造といえます。しかし自治体の一部は、人口流入への期待や企業誘致による雇用確保等の意図から、郊外へ都市の拡散を志向する傾向にあり、それを止めるのは困難な状況にあります。それを突破するロジックを組み立て、エビデンスを明確にするのが私のミッション。そのための切り口が環境です。たとえば、都市が拡散すると自動車移動が増えCO₂排出が増大する、あるいは無計画な市街地拡散が、自然破壊や災害時の被害拡大などを生むなど、市街地拡散抑制の必要性を理解・納得してもらうロジックを組み立てています。

SESSION 03 やりがい、そして価値総研のカルチャー

前例がない業務に
チャレンジしていく醍醐味。
社会貢献への意識、
専門性の高いメンバーと共に。

  • 岡村

    私たちの業務の多くがそうだと思いますが、まだ誰も試算・分析していないことにチャレンジしていくことは、難しいところですが、同時にやりがいでもありますね。正解がない中で、情報を収集し、条件設定を考え、最適解を見出していく過程に面白さを感じています。具体的な施策に反映されて成果が生まれたという経験は、まだありませんが、施策を考えていく方向性をお客様と検討し、また検討の過程で新たな発見や気づきがあるときもやりがいを感じます。

  • 大口

    そうですね。私も実感するのが、前例がほとんどない業務であること。したがってロジックの組み立てと一言で言っても、一朝一夕でできることではない。ただ岡村さんと同様に、その困難な壁にチャレンジしていること自体にやりがいを感じています。

  • 雲越

    私は率直に言って、仕事が楽しい。これまで曖昧であったり、定義されてこなかったりしたものに対して、定量的に捉え、それに基づいた施策に繋げていく。そのためのロジックを整理するにはまだまだ幅広い知見が必要ですが、転職のきっかけでもあった、より広い知見から社会に提案できる存在でありたいという姿に、着実に進んでいきたいと思っています。

  • 福永

    お客さまから課題についてお話を伺い、データに基づいた分析等からどのような提言を示すことがより良い課題解決となるのか、チームで打ち合わせながら答えを見つけていくプロセスにやりがいを感じますね。そしてお客さまに対して提案を行った際に、喜んでいただける反応をいただくと大変嬉しく、お客様と直接やり取りしていく、その手応えの中にこの仕事の魅力を実感しています。雲越さんは、価値総研の社風や文化をどのように感じていますか。

  • 雲越

    入社して感じるのは、社会を良くするためにはどうすれば良いかを真剣に考えている人が多いということ。一般の企業に勤める多くの人も社会貢献の意識は持っていると思いますが、価値総研のメンバーはその熱量が高い。それが仕事を前に進めていく力になっている、そう感じますね。

  • 大口

    同感です。社会の発展を目指し、誰もが住みよい街・環境をつくっていくという使命感を持った人が多いと感じます。また個々人の専門性が高いのも価値総研の特徴だと思います。わからないことは、誰かに聞けば答えが見つかりますから。

  • 福永

    ええ、みなさん知識が豊富で常に向上心があり、お客さまの課題解決のためにより質の高い提案をする姿勢を崩さない。入社して、素晴らしいメンバーと出会えました。

  • 岡村

    そうですね。いい意味でみなさん個性的。個々人が自分の得意なことを活かして仕事をしているように感じます。キャリア採用のメンバーが多く、バッググラウンドの異なる人が集まっている多様性も価値総研の特徴の一つだと思います。

  • 雲越

    ええ、同感です。多様な人と交わる環境が成長を促していると思いますね。また多彩な研修制度に加えて、自己研鑽のための書籍購入の支援など、意欲的に学べる環境が整っていますし、業務それ自体が成長を後押ししていると感じますね。

  • 岡村

    私もそう思います。業務に必要なことはチャレンジさせてくれる環境です。入社数ヶ月で海外出張も経験しました。他にも営業への同行、業務実地地域に赴くなど、さまざま経験ができるのが価値総研。そうした環境が成長の力になっていると思います。

  • 福永

    社員の成長への意識が高いと感じますね。成長のための支援を積極的に行っている文化や風土があると感じています。

  • 大口

    そうですね。日々の業務が成長の場。経験豊富なメンバーからのフォロー、チームメンバーでの議論等、周囲の環境が成長を促していると思いますね。

SESSION 04 今後の目標と求職者へのメッセージ

総合的な専門性を武器に、
地域・社会の発展を支援する。
社会の役に立ちたいという想いを
実現できるのが価値総研。

  • 雲越

    私たち4人に共通しているのは、社会課題の解決に取り組み、社会に貢献したい、地域を、日本を少しでも良くしたいという想いだと思います。その実現に向けて知見を蓄積し、統合的な提案をできるようになりたいですね。誰も解決に導けていない課題に直面した際、その課題解決に貢献できる人材に成長したいと思っています。

  • 福永

    私も同感です。多彩な専門知識を増やしながら、お客さまの課題解決と社会の発展のために、少しでもお役に立てるようになりたい。その実感を得られたとき、本当のやりがいを実感できるのだと思いますね。

  • 大口

    価値総研の特徴に「一人で総合シンクタンク」というのがあります。つまり個人が複数の専門領域を持つことであり、そこに惹かれたのも入社理由の一つでした。さまざまな業務を経験して知見を深め、「総合シンクタンク」になることが目標です。

  • 岡村

    私は大学や前職では環境問題を中心に取り扱ってきました。価値総研に入社して環境+経済の取り組みが始まっています。したがって経済への知見を深めることが目下の課題であり、それによってよりよい提案ができるようになりたいと思っています。最後に求職者へのメッセージを一言。社会の役に立ちたいと思っている人、そして新しいことへのチャレンジを楽しめる人であれば、価値総研に向いていると思います。ぜひ、一緒に働きましょう。

  • 福永

    そうですね。地域の発展、さらには社会全体の発展に真摯に向き合える人と一緒に仕事をしたいと思っています。言い換えれば、社会貢献への志や強い想いを持っている人。一緒に働ける日を楽しみにしています。

  • 大口

    価値総研は業務を通じて総合的な専門性を習得し、発揮できる場です。今の社会に課題意識を持っている人、業務を通じて課題解決に取り組み、社会の発展を一緒に目指しましょう。

  • 雲越

    社会に貢献したいと考えている人は多いと思います。私も設計事務所時代、建築を通じて社会貢献したいと考えていました。しかし、どうしても自分の想いと現実にギャップが生じてしまうことは否めませんでした。私たちは「国や自治体と対等な立場」で「多くの人々や企業等の指針となる政策を立案」するのがミッションです。直接的に、社会に貢献する手応えを実感できるのが価値総研。みなさんの想いを価値総研で実現して欲しいと思っています。