INTERVIEW

価値総研の人

「誰に対しても優しい社会」を実現するために、環境からESG、森林分野などの専門性を磨き高めていく。

山本 美夏

不動産投資調査事業部

研究員

経済学部経済学科卒

2020年入社

大学3年生の夏から教授の紹介で、価値総研でアルバイトを始めた。大学ではミクロ経済を専攻していたが、その勉強の一環だった。基本的に各研究員のアシスタントとして、調査資料の作成や文献調査等、幅広い業務補助を担当した。調査やコンサルティングはまったく知らない世界だったが、社会の様々な課題解決に取り組む仕事に魅力を感じていった。

就活の時期を迎えて、各社のインターンシップにも積極的に参加した。企業選びで重視していたのは、入社前と入社後のギャップを感じないこと。価値総研であれば、1年以上のアルバイト体験で、その雰囲気や仕事内容に触れており、ギャップは生じないと思った。それ以上に、調査・コンサルティングの仕事を通じて、社会の役に立つ、社会に貢献できる手応えがあると思い入社を決めた。
入社以来、現職。

MISSION

「不動産」をキーワードにした調査・コンサルティング業務を担当。多彩な手法を駆使し、不動産を通じて今の社会を映し出す。

私が所属する不動産投資調査事業部は、市場サイドから公共サイドに至るまで、幅広く「不動産」というキーワードに関わる調査・コンサルティング業務を担当しています。その他情報発信の一環として、2022年度には前年度に続いて「わが国の不動産投資市場規模」の調査レポートをリリースしました。世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が続いている中で、不動産投資市場の規模にも変化が見られます。そのような中で、不動産投資市場の将来を見通すにあたり、投資対象となる「収益不動産」や「投資適格不動産」などの資産総額がどれくらいの規模であるのかを調査したものです。
私も入社直後、コロナ禍による不動産投資市場への影響に関する調査に携わりましたが、調査業務を通じて得られる様々な情報、データが、今の社会の姿を映し出していることに、新鮮な驚きと発見がありました。コロナ禍に関することに加え、環境やESGなど時事的な要素の強い調査も少なくありません。ただ基本は不動産であり、主に市場サイド寄りの案件を担当しています。多種多様な不動産のデータ収集や、不動産分野で活躍するプレーヤー・有識者の方々からのヒアリング、あるいはアンケート調査など、様々な手法でテーマに沿った調査業務を行っています。

INTEREST

オフィスの環境配慮・ウェルビーイング対応、森林の経済価値、自治体の宿泊施設誘致まで、幅広い領域の調査が未来に繋がる。

最近取り組んだテーマの一つが、オフィスビルの環境配慮・ウェルビーイング(心身ともに良好な状態)対応に関する調査です。調査対象はオフィスビルに入居するテナント、不動産運用会社やデペロッパー、投資家、レンダーなど。これはオフィスビルに入居しているテナントが、オフィスビルに対してどの程度環境配慮・ウェルビーイング対応を考えているか、あるいは取り組んでいるかを調べたもので、たとえば、環境配慮対応の重要性を明らかにすることで「脱炭素社会」実現への流れを加速することにも繋がっていきます。また入社以来、プロジェクトのメンバーとして関わっているのが、森林の経済価値についての調査です。森林は国土保全や水涵養、良好な自然環境の形成など多彩な公益的機能を有しています。一方で、近年では所有者が適切に管理をしておらず、買い手もつかないような、放置された森林も増えています。森林としての機能を維持するためには、森林への投資機会を含めた各種施策・管理が必要です。そして、森林が持つ価値を調査するために、全体の50~100年後の収支を見据えてシミュレーションする調査業務に取り組みました。森林、あるいは林業の持続的発展に資するものだと思っています。
入社1年目に取り組んだ印象深い取り組みがあります。ある自治体に宿泊施設(ビジネスホテル)を誘致するというプロジェクトで、私はどのようなスペックの施設がよいか、どこに建てたらよいか、その調査を担いました。地場の企業やホテルを営む方々、全国のホテル事業者にもアンケートやヒアリングを行い、その自治体にどのような施設が望まれているか、多方面からの検討を行いました。最近ホテルの誘致が決定したのですが、直接的でなくても意思決定に繋がる働きに携わることができ、やりがいを実感しました。

VISION

「企画書の提案」でプロジェクトにトータルに関わる力を培い、クライアントの抱える課題解決のプロセスを身につけたい。

最近、研究員としての経験が浅いメンバーでも、一つのプロジェクトを最初から最後までやり通す力をつけるため、「企画書の提案」から自分たちで考え提出する取り組みが始まりました。中央官庁の案件は公募・入札によって行われるため、落札(受注)に向けた企画書の提案が必要です。いわばプロジェクトの最上流の業務。私が企画書作成に携わった案件は、競合が多かったこともあって落札には至りませんでしたが、企画書を書く経験に加えて、企画段階で、プロジェクトの進め方に関する考え方を学ぶ良い機会になりました。
当社の魅力は多様性にあると思っています。様々な世代の方がおり、また中途採用で入社される方も多く、社員の方々の持つ多彩な知見、考え方が当社の強みになっていると思います。私自身、今は、まだ基礎を学ぶ段階だと考えています。クライアントが抱える課題を解決するためのプロセスを身につけること、それに係るプレゼンテーションのスキル、聴く力・話す力をバランスよく身につけていきたいと思っています。入社以来、環境やESG、森林など、新しい分野に取り組んできました。これら分野を追求し、専門性を磨いていきたいと思っています。そして、「誰に対しても優しい社会」を実現する一助になりたいと考えています。

ONEDAY SCHEDULE

1日のスケジュール

  • 09:10

    出社。
    メールチェック、作業進捗状況の確認。

  • 09:30

    不動産業界団体アンケートに関するレポーティング業務。

  • 11:30

    昼食。

  • 12:30

    アンケート実施に向けた打ち合わせの事前準備(資料作成、関連情報収集)。

  • 14:00

    DBJの担当者と打ち合わせ(Web会議)。

  • 15:00

    打ち合わせの議事録作成。

  • 15:30

    打ち合わせ内容を社内にフィードバック。

  • 17:00

    国内外の文献調査(他調査機関の不動産レポート等)

  • 18:00

    森林の経済価値評価検討会に向けた資料作成。

  • 19:00

    退社。